生徒に時計を渡したらどうなるか?

こんにちは!浅野です(^^♪
生徒さんと一緒に弾いていると、
「えー!!もうこんな時間?もっと弾きたかったのに!」と、こんなはずじゃなかったと言わんばかりに残念がる生徒さんがいます。
せっかくさっきまで楽しく弾いていたのに、帰り際になって少しブルーになるなんて、こちらも悲しくなりますよね。
それを何とか出来ないかといろいろ考えた結果、時計を渡すことで解決したので、今日はそのお話をします。
この時間はあなたの時間
今までは、「始めるよー!」「次に行くよー!」「終わりだよー!」という合図は、全て私が決めていました。
私が決めないと、効率よくピアノが弾けないからです。
しかし、生徒さんの「もっと弾きたかったのに。」この言葉を聞いて、私がコントロールすることによって、生徒さんの気持ちが満たされていないことに気づきました。
そこで、
・時計を渡して、その時間のプログラムは生徒さんに立ててもらう。
という方法を取り入れました。
これからは、あなたの時間だから、何をやってもいいよ。
好きなことを思い切りしよう!
今日は何する?何を弾きたい?何を調べたい?
そんなふうにレッスンを変えてみて気づくことがたくさんありました。
タイムマネジメントと自立
生徒さんがプラグラムを立てたら崩壊しそう。。。
そう思う方もたくさんいると思います。
私の教室では、1からプログラムを考えるのではなく、いくつか選択肢を用意して、その中から選んでもらっています。
好きなことだけやったら、ピアノの能力がバランスよく育たないのでは??
私もそんな心配をしていました。
でも、違うんです。
ここが本当に子どもは賢いなと思うところなのですが、自分でプログラムをたてていいと分かった瞬間、何をするか考えて時間配分まで計算し始めたのです。
「これ以上、音読みしてたら、この曲を弾く時間がなくなるので、ここで終わりにします。」
とか
「今日はリズムをやってみようかな。その次は歌って、最後に好きな曲を弾く時間はこのくらい欲しいです。」
とか
自分で決めていいとなった瞬間、目をキラキラさせて、「なにしよっかなー?」と楽しそうにピアノに向かうようになりました。
もちろん、時計を渡しているので、時間を見ながらその場でやることを考えていきます。
「もうこんな時間か。そしたら次やります。」
そうやって考えるようになってから、「こんなはずじゃなかった!」が無くなりました。
自分が気づかないうちに時間が終わっていったのではなく、自分の時間を自分で使えるようになった進歩だと思います。
そして、レッスンにメリハリが出て、集中力が増し、以前よりも濃いレッスンになりました。
時間の制限がある中で、何をやっても良い自由。
それはまるで人生のようですね。
ピアノを通して、自分の時間を思い切り楽しめる力が育つのは嬉しいです。
限りある時間をどう過ごすか考えることは、タイムマネジメントに繋がりますし、自分でレッスンを組み立てて進めることは、いずれ先生がいなくてもピアノが弾けるようになるための自立の一歩です。
私は時計を渡してみたら、思わぬ収穫がありました。
ご参考になると嬉しいです。
「生徒に時計を渡したらどうなるか?」でした。
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