ピアノ教室の役割「弾ける以外の力を伸ばす」

ピアノ

こんにちは。浅野です。

突然ですが、ピアノ教室の役割って何でしょう。

「ピアノが上手になること!」

そうですよね。ピアノが弾けるようになるために、みなさん習いに来ますよね。

私もそう考えます。でも、それだけではないと最近思うようになりました。

ここで少し考えてみて欲しいのですが「社会人になってもピアノを弾く人」はどのくらいいると思いますか。

「昔、ピアノをやってたわ~。今は弾かないけど。」

そんな大人の方がなんと大勢いること。

それを聞くたびに私は思うのです。

ピアノ教室はピアノが上手になるだけで良いのでしょうか。と。

今日は、弾ける以外の力に注目して、どんな役割があるか考えました。

ピアノ教室で培う「自信」

ある日、夫に聞きました。

「ピアノってどんなイメージ?」

すると、
「難しそう。両手が別々に動くなんて神業に見える。」

という答えが返ってきました。

ピアノが好きなあなた!やったことがない人から見ると、ピアノを弾く姿は神業に見えるそうですよ。

もしあなたがピアノを弾いているなら、夫から尊敬のまなざしが送られるでしょう。

それだけ弾けるとすごいと思われるピアノですが、そう簡単に弾けるようになるものではないですよね。

弾けるようになる裏には地道な練習があり、華やかに見える演奏はその人の時間と努力の賜物です。

言い換えれば、ピアノが弾けると言うことは、時間をかけて努力したということですね。

もし、生徒さんが1曲弾けるようになったならば

「努力する力」

「継続する力」

「達成する力」

を、生徒さんが発揮したということ。

それは、誰もが求める素晴らしい力ではありませんか。

私はこの振り返りを生徒さんとすることがとても大事だと思っています。

振り返りをするたびに、生徒さんは自分にその力があることを確認します。

すると、ピアノが弾けるようになればなるほど、自分が持っている力に気づくことができ、自信が持てるのです。

卒業するときに

「やっと練習から解放される!弾かなくて良い!」とか

「ピアノは弾けるけど、他にもっとうまい人はいるし・・・」となったら

何のためにピアノを習ったのか分かりません。

少しでも生徒さんがそう感じたら、それはピアノ講師としてまだまだ改善が必要です。

「ピアノが弾けるようになって良かったな。他のこともピアノみたいに楽しもう!」

と、期待を持って次のステージに進めるよう、自信をお土産に渡して、見送りたいですね。

ピアノの経験が社会で役立つとき

ピアノの経験が社会に出て何の役に立つのか。

と聞かれたら、みなさんはなんと答えますか。

私は、ピアノの練習を通して身に着いた「力」は一生使えるものだと思っています。

・自分の弾きたい曲を選ぶ(決断力)

・練習する時間を決める(時間管理能力)

・出来ないところを分析する。調べる。(問題解決能力)

・出来るまで練習する(努力の継続)

・自分の音楽を演奏する(表現力)

ピアノが弾けるようになるまでの過程で、たくさんの力を自然に使っていますよね。

例えば、弾きたい曲を選ぶ時。

「自分が弾く曲は自分で選ぶ。」

この体験は、自分で未来を選択する力に繋がります。

「何をやりたい?」

「どんなふうに弾きたい?」

曲を選ぶ時に生徒さんと話し合うことで、生徒さんは自分の心に意識を向ける練習になります。

自分がどうしたいかを考えて自分で決断する力は、そういう小さな決断の機会から育ちますよね。

ピアノの技術以外にも、コミュニケーションの中でそういうちょっとした機会を作ることも大切な教育ではないでしょうか。

また、ピアノを弾いていると「出来ない!なんでだー??もっとこんなふうに弾きたいのに。」という場面に出くわします。

これは、社会に出たときの「もうちょっとこうなったらいいのにな。どうすれば出来るかな。」に似ています。

ピアノでは、

「体の使い方が違うかも。もう少し手首の回転を意識しよう」とか

「打鍵の位置が遠いからロスが出るのかも。指を鍵盤に触るくらいの場所に用意しよう。」など

原因を講師と話し合って解決することが出来ます。

「いろんな方向から解決する方法を考える。」

この練習がピアノを弾いていると体験出来ますね。

余談ですが、私も子育てでうまくいかないときは、ピアノで出来るようになった経験が役立っていますよ。

「ここ!無理な力が加わると弾けないんだよね。他の方法があるんだよね。」という学びが

→お昼寝させたいがために、力で解決しようとしたよね。当然、無理な力をかけたらよけいに寝ないよね。

→遊ぶものがあったら寝ないよね。部屋におもちゃを置かない。静かな声でお話しして、入眠モードにする。

→それでも寝なければそんな日もあると無駄にストレスを感じることは避ける。

みたいに、

なんでだろう。これはどうか?ダメならこっちはどうか?

と、いろいろ試してみようと思う気持ちが沸くのは、ピアノで問題を解決をするたびに、出来る喜びをたくさん味わったからだと思います。

このように、ピアノが弾けるようになる過程で、社会に出てから役に立つ力を伸ばすことが出来ます。

まとめ

ピアノ教室は「弾ける」以外にも

・自信をつけること

・社会に役立つ力をつけること

などの役割があります。

上手になることだけが目的なら、上手になる方法を一方的に教えることも可能ですが

ピアノがいくら上手でも、先生の言う通りにしかできず、自分で考えられなかったり、誰かと比べてばかりで楽しんでいなければ本末転倒ですよね。

生徒さんの目的が、プロを目指すことなのか、音楽を楽しむことなのかで内容は変わってきますが、

とにかく弾けるように!ではなく、総合的に力を伸ばす視点が大事ではないでしょうか。

ピアノレッスンのご参考になると嬉しいです。


ピアノ講師の役割「弾ける以外の力を伸ばす」でした。

asanoyukari

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ピアノ講師。ピアノ教室を通して教育としての音楽を考える。0歳からの音楽会にピアニストとして携わる。大学は教育学部の野外教育を専攻。野外音楽会を企画中。興味の...

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