ピアノ教室の役割はオアシスだ

ピアノ

こんにちは。ゆかりです。

ピアノを教えていると、一人一人ピアノ教室に対する考えや目的が違うことに気づかされます。

ピアノ教室と言えば「ピアノが上手になるところ。」ですが、生徒さんと関わるうちにそれだけではないことを感じるようになりました。

生徒さんにとってピアノ教室はどんな場所なのか。

ピアノ教室はどんな役割があるのか。

今日は、「ピアノ教室はオアシスの役割を持っている」ということについてお話しします。

オアシスの役割

ピアノ教室の役割。

それは、ちょうどオアシスのような役割だと感じています。

オアシスとは、疲れをいやし、心に安らぎを与えてくれる場所のことです。

ピアノ教室を始めてみると、思った以上に生徒さんが疲れていることに気づかされます。

学校での友達関係や、膨大な宿題、毎日の習い事、それらから受けるストレスを発散させる場所が必要だと痛感しています。

ピアノ教室はピアノの技能を取得するところですが、それ以外に「休憩する場所」であると最近思います。

ここにくるとほっとする。

疲れたときに「疲れた。」と言える場所。

嬉しい時に「嬉しい!」と言える場所。

ピアノを弾く前に今日の出来事を振り返り心の整理をする生徒さんもいます。

ピアノを弾きながら心地よい音楽を共有して、「今の音楽は素敵だったね。」と心を癒す生徒さんもいます。

弾けるようになったことを一緒に喜び、高い高揚感を楽しむ生徒さんもいます。

ピアノ教室で過ごす時間は生徒さんの心の栄養となり、疲れた心を癒していると感じます。

私は、生徒さんが教室に来た時に「今日は何をする?」と聞いていますが

「ピアノを弾く!!」「歌を歌う。」「絵を描く。」「ピアノを聴く。」「音符トランプで遊ぶ。」など、そのときの心の状態によって、求めるものが違います。

ここにいる時間は、誰にも邪魔されずに生徒さんのやりたいことが出来る時間。

そういった心が解放される時間を持つことで、生徒さんは心の充電をしているのだと思います。

そして、音楽を扱うピアノ教室だからこそ、音楽を通して生徒さんの心を休め、安らげる時間を作ることができるのではないでしょうか。

ピアノ教室のオアシスの役割は、生徒さんを元気にできると確信を持っています。

心の充電が上達に繋がる

ここで、私が失敗したお話を一つしようと思います。

以前、ピアノを上達させることを優先した結果、疲れている生徒さんがピアノを弾いてさらに疲れるという大失敗が起こりました。

明らかに楽しそうではなく、話しかけても反応が薄かったのですが、お月謝をいただいている以上ピアノを教えなければと思ったのが失敗でした。

そのときに必要だったのは、テキストを先に進めることではなく、気持ちよくピアノを弾くことや、音楽に癒されることだったと私は深く反省しました。

そのことがあってから、生徒さんのそのときの心の状態に合わせたレッスンを心がけるようにしたところ、生徒さんが元気になり、その結果ピアノの上達が早くなりました。

時間いっぱいピアノを弾くことが、上達へ繋がると思っていましたが、そうではなく、心が元気になることが上達への近道だったのです。

心にエネルギーがあれば、いろいろなことに挑戦しようと思えますし、頑張っているときに楽しいと感じ、目の前の壁を越えて行けます。

また、ピアノ教室で充電したエネルギーを他のことに使うことも出来ます。

ピアノ教室に来ることが良い好循環を生み出せるように、心にエネルギーを充電するオアシスの役割が重要だと改めて実感した出来事でした。

ピアノ教室はオアシス

自分にとってのオアシスは、誰もが求める必要な場所です。

公園がオアシスだと言う人もいるでしょうし、カフェがオアシスの人もいるでしょう。

図書館も良いですし、海を見るのも良いですね。

そんなオアシスは、その人にとって特別な場所です。

私はピアノ教室も、生徒さんにとって特別な場所であってほしいと願っています。

家でも学校でもない第3の「居場所」として、生徒さんが落ち着ける場所でありたいと意識しています。

以前、親御さんからこんな声をいただきました。

「習い事が忙しくピアノを練習できないのでやめるように言ったのですが、絶対にやめないと言います。この子にとってピアノ教室が自分を癒す大切な場所なのだとあとから気づきました。」

その言葉をお聞きした時に、自分の中で何かが弾けたような感覚が起こりました。

上達することはもちろん楽しいのですが、そうでない安心や安らぎを求めている生徒さんもいることが確信に変わりました。

上達にとらわれすぎず、誰にとっても、楽しく安らげる特別な場所としてピアノ教室がオアシスになれば良いと日々考えています。

来るたびに自分がリセットされ、いつでも0に戻れる場所として、これからも心地よいオアシスを追求し続けようと思います。

オアシスの役割についてお話ししましたが「自分の教室の役割は何だろう」と考えたときにご参考になると嬉しいです。

お読みいただきありがとうございました。

「ピアノ教室の役割はオアシスだ。」でした。

asanoyukari

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ピアノ講師。ピアノ教室を通して教育としての音楽を考える。0歳からの音楽会にピアニストとして携わる。大学は教育学部の野外教育を専攻。野外音楽会を企画中。興味の...

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