allegroは速いという意味ではない

ピアノ

こんにちは!ゆかりです(*‘ω‘ *)

音楽の速度記号でよく出てくるallegro。

みなさんも見たことがあるのではないでしょうか。

私が最初にallegroについて教えてもらったときは、「allegroは速くという意味よ」と習いました。

allegroは速く。メトロノームで速度を合わせるときは、120~152ほどに合わせます。

当時はこのくらいの速さで弾けばよいのだな。と思っていましたが、

大人になってから

速さは速度のことだけを言うのではない。救急病院へ急ぐ速さとドライブで車を飛ばす速さは、速度は同じでも伴うものが違う。

と感じるようになりました。

いろんな速さがある中で、ではallegroとはどんな速さなのか。今日はallegroについて書こうと思います。

イタリア語で陽気に!明るく!

本来、allegroとはイタリア語で陽気に!明るく!という意味だそうです。

もしイタリアで事故にあって、救急車で運ばれることがあったときに、「急いで!速く!」というつもりで「allegro!!!」なんて言ってしまったら、大変ですね。

救急車の隊員さんは、こんなときに不謹慎だと思うかもしれません。

allegroには明るさ、楽しさ、軽さがあります。

allegroの使い方としては、「あの人はallegroだ!(あの人はとても陽気で楽しい)」や

「allegroに運転しないで!(無責任な運転をしないで)」という軽さが転じた言い方もするそうです。

また、「allegroな女」というのは、軽さが前面に表現され、「誰とでも寝る尻軽な女」という意味になるようなので、使うときは気を付けてください。

そんなallegro。なぜ音楽の速度記号で「速い」という意味になるのかというと、明るく陽気なときの高揚感で心がわくわくどきどきする、時間が楽しいスピード感を持って進む、という速度間を伴うところから速いという意味で使われるようになりました。

なので、allegroを使う時のキーワードは、「明るさ」と「軽さ」です。

「快速に」と言われるallegroは、心が軽く、楽しいことに胸を躍らせるような、そんな速度記号です。

しかし、allegroと聞いて「ああ。120くらいで演奏するってことね!」と理解している人も少なくなく、あのベートーベンも「allegroは速いという意味ではないんだ。」と誤解に困り、出版社に手紙を送ったほどだそうです。

私はそれを知ってから、特に「軽さ」のないallegroにならないように注意しようと思いました。

ただの速度記号として理解するのか、その背景まで理解するのかでは、演奏に差が出ると私は思います。

生徒さんと、allegroじゃないallegroを弾こう!と、わざと速度が同じで重たいallegroを弾いてみて、そのあと、本来のallegroに戻すと、曲が生徒さんの中で深まり、生徒さんのallegroの曲に大変身するのでおすすめです。

速く弾くんだよ。とか、明るく軽く弾くんだよ。と、言葉で教えるのはいくらでもできますが、私はそれよりも、allegroの明るさ、軽さはどんなものなのかを自分で考えやってみて、自分の正解を見つける方が、ずっと楽しいしずっと学びになると思っています。

ご参考になれば嬉しいです。

あなたのピアノライフが彩りますように。

「allegroは速いという意味ではない」でした。

参考文献 「これで納得!よくわかる音楽用語のはなし」

asanoyukari

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ピアノ講師。ピアノ教室を通して教育としての音楽を考える。0歳からの音楽会にピアニストとして携わる。大学は教育学部の野外教育を専攻。野外音楽会を企画中。興味の...

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