「ピアノ嫌いなの!」その半年後

ピアノ

こんにちは。ゆかりです。

今日は、「私、ピアノ嫌い!」と言っていた生徒さんが、半年後にどうなったのかをお話ししたいと思います。

私がピアノを教え始めたのは、ある教室の先生がご結婚でお辞めになり、代わりの先生を探しているご縁がきっかけでした。

引き継ぐということで、その先生のレッスンを見学し、20人ほど担当しました。

その中の一人の生徒さんが、私に代わると同時に「先生、私、ピアノ嫌い」と打ち明けてくれました。

なぜ嫌いと言ったのか

私は、とても困りました。

初めて担当した生徒さんが突然「ピアノ嫌い」と伝えてきたのです。

前任の先生に相談すると「あの子はピアノがあまり好きではないかもしれません。」と先生も感じていたことのようで、しかし「やめてしまうかな」と様子を見ているとやめる様子もありませんでした。

私は考えました。

なぜ嫌いと言ったのか。

その生徒さんは、とても好奇心旺盛で、きらきらした目で教室に入ってきます。

その日に学校であったことを楽しそうに話します。

しかし、ピアノを弾くように促すと拒否をします。

ピアノを弾くのが嫌なのです。

引継ぎのレッスンでは、いろいろなところに興味を持って好奇心旺盛な生徒さんだという印象がありましたが、先生は生徒さんがなんとかピアノを弾くように、ピアノに誘導している場面が何度もありました。

私も、ピアノを弾くように誘導してみましたが、楽しそうではありません。

今思うと、「ピアノを弾くように言われて弾くのが嫌だった」のだと思います。

カウンセラーに相談する

おおげさかもしれませんが、私は自分のせいだと自分を責めました。

ピアノ講師はむいていない!とさえ思いました。

ピアノを弾かないのにレッスンは続き、やめる様子もなく、ただ時間が過ぎていく。

これで良いのか分からず、私はカウンセラーに相談しました。

すると

「まず、ほうれんそうが大切です。保護者の方に、報告・連絡・相談はした方が良いでしょう。」とアドバイスをもらいました。

保護者の方にお話しするのも勇気がいることでしたが、その時の状況をお話しして、お家での様子を聞きました。

今思うと、この報告・連絡・相談はとても大切なことでした。

報告・連絡・相談をしたことで、「長い目で見ましょう」という共通認識が生まれ、今まで迷路の中にいたものが「今、出来ることをやろう」と、進む方向が明確になりました。

その後やったこと

それから、私はレッスンでピアノを弾くことをやめました。

その代わりに、その子の話を最後まで聴くようにしました。

何に興味があるのかを考え、ピアノの中の構造を一緒に見たり、生徒さんが好きな曲を私が弾いて「ピアノってこんなことが出来るんだよ~!」と一緒に楽しみました。

リズムが好きだ!ということが分かったときには、いろいろなリズムを楽しくたたきました。

ピアノは弾かずに、興味のあることをやってみる。

いろいろな楽器を鳴らしてみたり、絵を書いてそれを曲にしてみたりもしました。

そうこうしている間に、「ちょっとピアノ弾いてみる?」と聞くと、「弾いてみる」と言うようになりました。

この「弾いてみる?」と聞くのが大切で、自分から弾きたいと思わないときは、やらないようにしました。

それから半年後

興味を持ったことをひたすら続けて半年ほどたったある日、私は生徒さんのノートに「〇〇ちゃんのピアノが大好き」と書きました。

すると、次のレッスンに来たときのノートに「私はピアノが大好きです」と書いてあるではないですか。

私はとても幸せな気持ちになりました。

ピアノが嫌いだった生徒さんが、とことんコミュニケーションを取って、自発的に出来ることをやった結果、ピアノが好きになりました。

誰でも、自分からやろうと思ったことは、楽しくできるのだと思います。

「ピアノは弾きたくなるまで弾かなくて良い」

それが、最初に生徒さんから教えてもらったことでした。

もし、ピアノを弾くのが嫌だという生徒さんがいたら、ピアノが弾きたくなるまで待ってみてください。

嫌いが好きになることはあります。

先生が楽しそうにピアノを弾いていると、生徒さんも弾きたくなります。

焦らず、ゆっくり時間をかけてみてください。

ここまで、ご覧いただきありがとうございました。

あなたのピアノライフがまた一つ彩りますように。

「ピアノ嫌い!」生徒さんの半年後でした。(*‘ω‘ *)

 

asanoyukari

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ピアノ講師。ピアノ教室を通して教育としての音楽を考える。0歳からの音楽会にピアニストとして携わる。大学は教育学部の野外教育を専攻。野外音楽会を企画中。興味の...

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